神奈川県臨床外科医学会は神奈川医学会の分科会の一つとして昭和42年(1967年)に発足し、以来50年間にわたり県内の外科医の勉強会として運営されて参りました。平成29年度までに、総会並びに学術集会は52回、集談会は150回をかぞえます。本会は、平成元年10月からは日本臨床外科学会の神奈川県支部としても活動しております。
本会の運営は県下を6地区に分け役員を選出して頂いております。本会の主な事業としましては年1回の総会並びに学術集会と年3回の集談会を行っております。毎回、著名な講師に特別講演をいただいており、集談会の世話人は6地区で順番に担当していただいております。
昨今、全国的に外科医不足が叫ばれております。神奈川県は人口比でみると全国ワースト3の県であり、外科医不足解消が喫緊の課題であります。本会の魅力を増し、研修医を県内外科医が総力をあげて育成するという趣旨によりまして、第134回集談会からレジデントプレゼンテーションのセッションを設けました。懇切丁寧かつ熱い指導によって外科の魅力を研修医に理解してもらうことといたしました。実際、集計結果では発表者の約30%が外科に進んだことが明らかになっております。
本会の参加は生涯教育や幾つかの全国学会の専門医のクレジットにもなっております。
今後とも勤務医と実地医家の連携に役立つような学会を目指したいと思っております。ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
平成30年1月4日
神奈川県臨床外科医学会会長 遠藤 格